庭木の剪定には欠かせない、三脚。
ひと昔前までは竹や丸太、あるいは鉄でできていた三脚も今は皆アルミ製で、ホームセンターでも普通に売られている。
そのアルミ三脚を作っている、北沢さんのパンフレットを作らせていただくことになった。そこで、剪定の現場へ撮影に出かけた。
この「北沢さんのアルミ三脚」のうわさは、4、5年前からよく、耳にしていた。
…足がスライド(伸びる)するのだ。しかも、三本とも!(基本的には軸になる1本がスライドで、あとはオプションでどうとでも作ってくれる。)昔ながらの保持棒(支えになる棒)が自在に振れる「首振り」というものも作っていて「本職用のメーカーさん」というイメージがあった。
庭職人の言うには、「現場は石組んであったり木がせってたり、平らな地面ばかじゃねえしな、三脚が立たらねえところはハシゴにロップ(ロープのこと)かけて上るんだけどよ、北沢んのは足がスライドするしなんしろ丈夫で、すっげぇ使えるんだよなあ」。
へええ。国産で手作り(ホームセンターなどで流通しているものはほとんど中国製だ)なんて!…こんな近く(上田市)にそんな人たちがいたんだ、社長さんはどんな方かしらと、職人好きの私は前々から興味しんしんだったのだ。